SUIMEI
水明
焦点 0濁り 0水 潮
OTO-II / SUIMEI水の底に射す光
白い網は、模様ではなく光の折り目。

カメラに映っているものが、そのまま浅瀬の底になります。上を覆う水面はゆるやかに起伏していて、そこを通った日の光は底に着くまでに曲げられる。曲げられた光線どうしが重なったところが明るく、散ったところが暗い。この作品は毎フレーム、水面の高さから光線の伸び縮み(ヤコビアン)を解いて、それが折り返す線を描いています。
だから網は一度も同じ形になりません。そして手のひらをかざすと、そこだけ水面がふくらんで本物のレンズになり、光が一点に集まります。

— 実際の計算をそのまま動かしています —
手をかざすそこだけ水面がふくらみ、光が集まって芯が灯ります
手を動かす水がかき混ざって濁り、十数秒かけて澄んでいきます
握る波が凪ぎ、網が大きくゆっくりほどけます
両手を高く掲げる飛沫。水面がひとつ弾けて光が総立ちになります