カメラに映っているものが、そのまま浅瀬の底になります。上を覆う水面はゆるやかに起伏していて、そこを通った日の光は底に着くまでに曲げられる。曲げられた光線どうしが重なったところが明るく、散ったところが暗い。この作品は毎フレーム、水面の高さから光線の伸び縮み(ヤコビアン)を解いて、それが折り返す線を描いています。だから網は一度も同じ形になりません。そして手のひらをかざすと、そこだけ水面がふくらんで本物のレンズになり、光が一点に集まります。