カメラに映るものが一枚の印画紙に刷られて、手のひらの上に置かれます。拳を握ればその紙は本物の紙のように潰れ、面のひとつひとつで光の当たりかたが変わって、立体の塊になります。開けばまた伸びます。ただし折り目は消えません。握るたびに皺が増えて、写真がくたびれていきます。