叢
no
鳴 0 揃 0 調 0
OTO-II / KUSAMURA鳴きやむ
鳴きやむことで、奏でる

暮れの草むらで、八百匹の虫が鳴いています。
あなたに音を足すことはできません。できるのは音を取り去ることだけ。手を差し入れたところは即座に鳴きやみ、通り過ぎたあとから、いっせいに息を揃えて鳴きはじめます。
虫どうしは弱く引き合っているので、放っておくと原全体がひとりでに揃い、また崩れます。

手をはらう触れたところが鳴きやみます。速くはらうほど広く静まります
つまむ一匹が指先に乗って独りで鳴きます。手の高さがその音程
放す虫は新しい高さを覚えたまま原へ戻ります(金のしるし)
両腕を掲げるしじま。原が一度だけ静まり、地平から揃って戻ります